女性ホルモンを増やす方法とは?
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が体内で作られる量は、一生でわずかティースプーン1杯分しかありません。
そのわずかな量の女性ホルモンは、脳から指令を受けて卵巣で作られ、血液と一緒に全身の組織や器官に運ばれます。
そのため、更年期が近づいて体内の女性ホルモンの量が減ると、生活習慣病になる人が増えてしまいます。
しかし、女性ホルモン量はその人の体質で決まるので、分泌を増やすことはできません。
また、卵巣はストレスの影響を受けたり、喫煙や生活習慣の乱れなどが原因で減ってしまうことも多くなっています。
サプリメントや漢方を服用する方法もありますが、実際に女性ホルモンを増やすためには、ホルモン補充療法(HRT)という方法しかありません。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法(HRT)とは、エストロゲンを毎日服用したり、プロゲステロンを併用する療法です。
この療法を受けるためには、血液検査・尿検査・乳房検診・子宮と卵巣の超音波検査などを行ったり、問診(医師による症状の聞き取り)などを受ける必要があります。
ホルモン補充療法(HRT)を受けると同時に定期的な婦人科検診を受けることが出来るので、様々な病気の予防や健康のために役立ちます。
また、皮膚のコラーゲンが皮脂量を改善させる効果もあるため、アンチエイジングとしての効果もあります。
なお、このホルモン補充療法(HRT)は、欧米では半数以上の女性が受けている国もありますが、日本での普及率はまだ数パーセントしかありません。
これは医師の中に知っているまだ人が少ない、という現状の問題があります。