ホルモン補充療法(HRT)とは?
ホルモン補充療法(HRT)では主にプレマリンやエストリオール、プロゲステロンなどの薬を服用します。
胃腸や肝臓への負担が気になる場合は、皮膚に塗るジェルや貼るタイプのパッチを使用。
保険が適用される薬が多いので、比較的安価でこの治療を受けることができます。
ただし、ル・エストロジェルだけは保険が効かないため、全額負担する必要があります。
エストロゲンはほぼ毎日服用し、子宮ガンのリスクを低下させるために一定期間(12日間)は、プロゲステロン(黄体ホルモン)を併用します。
皮膚に塗ったり貼ったりするタイプは、ホルモン活性の強さが様々なので、きちんと医師と相談してから選ぶようにしましょう。
ホルモン補充療法(HRT)を受けることで、高脂血症や動脈硬化を予防したり、コレステロール値を下げる効果もあります。
骨粗しょう症や尿失禁、膣炎を予防する効果もあるので、更年期障害に悩んでいる女性は、まず一番最初に受けるべき治療法。
他にも、皮膚のコラーゲンを増やしたり、肌に弾力が出たり、シミやシワを改善するという女性にうれしい効果もあるのです。
更年期障害を治療する場合は、最低でも2〜3年間、ホルモン補充療法(HRT)を続ける必要があります。
閉経前後から始めて、少しずつ薬の量を減らしていけば、止めた時に具合が悪くなることも防ぐことが可能。
副作用としては、乳房が張る、下腹部が痛むなどの症状が出る場合もあります。
慣れれば自然に治まることもありますが、薬の量や種類を変えることにより、改善させることも可能です。
そのため、きちんとした知識のある医師と相談することが大切です(現状ではHRTに関する正しい知識を持った医師は少ないため)。
また、自分で薬のことを学ぶことにより、判断することも重要になってきます。